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親水シャンプー活用マニュアル

こちらの情報は弊社がPRO専用として販売しておりますマニュアルから一部を抜粋し、表現を変更して記載しております。無断転載禁止となっておりますのでご注意下さい。

 

(目次)

1:親水シャンプーの基本的な用途

2:親水シャンプーへの弊社の考え

3:何故、業務用カテゴリでの販売なのか?

4:Q&A

 

 

 

 

この度は親水シャンプーの商品ページをご確認頂きまして誠に有り難う御座います。

 

親水シャンプーは性質が明確である事から、PROの世界では意外と多様されている事が多くなります。

 

今回は数ある親水シャンプー活用法の中からお勧めの使い方や親水シャンプーの基本的な部分を画像を交えてお伝えさせて頂きます。

 

 

 

【親水シャンプーの基本的な用途】

 

(1)水滴を発生させない=イオンデポジットの軽減。

撥水系のオーバーコーティング剤を施工した後が雨予報である場合等、一時的に親水被膜としてイオンデポジットを軽減する目的で使用。

 

まず、親水シャンプーの使い道として一番と言える水滴の痕を残さないイオンデポジットの軽減があるかと思いますが、私の場合は直近の天候に合わせ、車体全体に使用する事よりも部分的に使用する事が多くなります。

下記に記載しますが、傾斜がある面やサイド面は撥水で維持した方が良いとの考え。

 

多いケースで言えば、撥水系のオーバーコーティング剤を施工したが、施工直後に雨予報だったりした場合。

特にザーッとまとまった一時的な通り雨系の場合。

 

どんなに強烈な撥水だとしても水残りが必ず何処かで発生してしまうTOP面やフラット面の箇所のみ(親水シャンプーで洗う)、若しくは(オーバーコーティング剤を塗るように丸いクロスに親水シャンプーを馴染ませて、水残りを避けたい場所に塗って流す)ことで、イオンデポジットを大幅に軽減出来る事が御座います。

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親水シャンプー

上記使い方で後者となるオーバーコーティング剤のように使う方法がお勧め。

 

勿論、ベースに入っているオーバーコーティング剤やベースコーティング剤の撥水力の強さによって親水化レベルや親水化期間は変わりますのでご自身で入れる各種コーティング剤とのマッチング合わせを行う等が必要になる場合が御座いますが、非常に有効なテクニックとなります。

商品ページの使い方にも記載がありますが、親水シャンプーは下に入っているコーティング剤の強さによって水引きの速度や水膜の破断ポイントが変わります。←オーバーコーティング剤との組み合わせを考える等、楽しい要素が御座います。

 

(補足)

親水被膜を作るのに硬化系の親水コーティング剤との選択肢もありますが、硬化系の時点で施工傷や溶剤によるケミカルダメージ大なり小なり必ず入ります。同時に上記同様に今回は割愛致しますが、各種理由により、例外を除き長期間の親水被膜を基本的に否定しているのが弊社の基本的な考えとなりますのであくまで一時的で一過性親水被膜以外はデメリットの方が大きくなります。

REBOOTジェル高粘度の親水被膜も同じ考えとなります。

BLAST硬化系は限界突破レベルで上記問題を解決しております。

 

では、上記記載の通り、水がたまりやすいTOP面で実験をしてみたいと思います。

 

 

(事前に必ずご確認下さい。弊社では検証に不正は絶対に行いません。)

適度なスクラッチ傷を入れてある実用車レベルの車両で検証。

鏡面仕上げによる意図的に良い結果を出そうとする意図が無い事を証明する為に、野外の太陽光下で太陽光の光で見えるが入っている事やシミが入っている事をを確認頂けるように撮影しております。

 

(TOP面右側の親水シャンプーを施工)

傾斜が無く、水残りが多くなるTOP面でも親水シャンプーの水引きで残る水滴は僅か。

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親水シャンプー

(TOP面左側の撥水シャンプーを施工)

撥水被膜はその特性として水滴となります為、傾斜が無いと水滴として水残りをしてしまいます。

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親水シャンプー

上記同じパネルの左右で撥水シャンプー、親水シャンプーで分けて施工してあり、TOP面で比較すると比べものにならないほど水残り量が異なります。

 

 

 

(2)自らの水引き効果により、洗車時の水を拭き取らなくて済む場合がある=塗装にクロスを使用するクロス傷軽減。

これは水のかかる量によって異なるので、水の量が多く水の膜となった場合。←洗車の場合は洗車を行うユーザー様の任意で調整する事が前提となります。

 

親水シャンプーが一般的に流行りだしてからまだ10年も経過しておりませんが、かなり昔から弊社では某成分を活用して親水シャンプーや一過性の親水被膜を利用し、業者様にご提案をしてきました。

 

そして当時から親水シャンプーを使用した方に言われる【洗車後の拭き取り不要説】

 

これは【しっかりとした親水被膜が出来る親水剤の濃度】がある上であればその通りとなり、例えばキャンピングカー等のように、洗車時の水滴を乾燥をさせないで洗車をする事がPRO以外では難しいような車両サイズの場合に親水シャンプーはうってつけでした。

親水シャンプーと言うより親水剤。

弊社の親水シャンプー誕生後、世に出回る親水シャンプーの多くは低濃度系と表現出来るような物が多く誕生しました。←弊社では親水シャンプーこそ高濃度で使わないと意味が無いとの判断となります。

 

同時に、野外展示をしている中古車業者様の場合も同様に、一度に何台も洗車を行う場合の効率を考えた場合、親水シャンプーを使う事で洗車後の水滴拭き取り回数を減らす事が出来る為、1名で多くの代数の作業をしているようなケースにおいても有効となります。

 

では実際に親水シャンプーで洗車後にどの様な塗装面になるのは画像をご覧下さい。

 

(事前に必ずご確認下さい。弊社では検証に不正は絶対に行いません。)

適度なスクラッチ傷を入れてある実用車レベルの車両で検証。

鏡面仕上げによる意図的に良い結果を出そうとする意図が無い事を証明する為に、野外の太陽光下で太陽光の光で見えるが入っている事やシミが入っている事をを確認頂けるように撮影しております。

※【2】~【7】の背景にある雲の位置をご確認下さい。同じ箇所とお分かり頂けます。←最後の乾燥後の映像のみ別日。

 

 

【1】本製品である親水シャンプーで洗車後、水の膜を張るように水で泡等を流した後はこの様に水が引いていきます。

上記でも書きましたが水の引き方や速度、水膜破断ポイントは下に入っているコーティング剤により異なりますので必ずしも下記にようになる訳では御座いません。私共PRO職人は目的に合わせてオーバーコーティング剤との組み合わせを考えます。

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親水シャンプー

 

【2】ボンネットの傾斜に合わせて、水膜だった水が細くなって下に流れていきます。

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親水シャンプー

【3】水膜が引いて下に流れていきます。

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親水シャンプー

【4】水膜がだんだん無くなってきました。

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親水シャンプー

【5】水膜がほぼ引いてきました。

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親水シャンプー

【6】水膜が完全に引いて傾斜と重力で下に落ちる水量分が下に流れていきます。

この落ちる水の量は傾斜角度や重力だけではなく塗装密度や下に入っているコーティング剤の種類や状態で変わります。

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親水シャンプー

【7】水量が少なくなり、各種ファクターによって水残りとして僅かに水滴が残ります。

上記通り、水滴が残る程度は各種塗装面の状況等によって異なりますが、全く残らないと言うことはありません。ほぼ確実に残ります。

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親水シャンプー

【8】残った水滴が乾燥してデポジットとして残ります。

ただし、親水シャンプーの成分である親水剤がコーティング剤の役割となる側面が少なからずある為、この程度のデポジットはスケール固着防止剤であるR-BLOCKERのような植物酸を使った手軽なケミカルで落とす事が出来ます。また、これで落とせない場合でもREBOOT-LIGHTのような弱いタイプで簡単に落とす事が出来ます。

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親水シャンプー

【その他の水滴痕】

これは違うパネルとなりますが、ボンネットの形状に合わせてこの様なY字のような水の流れとなり後が残る場合もある通り、水の通り道は各種お車の形状や塗装面の状態、各所でお伝えの通り、下に入れてあるコーティング剤の種類による水膜の破断ポイントや破断ポイントの数によって千差万別で異なります。

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親水シャンプー

 

 

 

【親水シャンプーへの弊社の考え】

上記の通り、親水シャンプーが一般側で広まりだしてからそこまで歴史が長くありません為、情報が少ない現状にあるのかもしれません。

 

ここでは、古くから一過性の親水被膜を活用しており、最近ではREBOOTジェル高粘度等も含め親水被膜と言うものを多様する弊社の考えを先にお伝え致します。

一過性の親水化に関する更なる詳細はREBOOTジェル高粘度の商品ページをご確認下さい。

 

まず、分かりやすく言えばこれも上記の繰り返しとなりますが、親水シャンプーは濃度が濃く、一発、若しくは2発で親水被膜になるレベルの親水化でなくては意味が少ないと言えます。

 

この理由として、親水は撥水のように、弱撥水、中撥水、強撥水等の撥水の強さによるカテゴライズはありません。

 

具体的に言えば、撥水は全てのカテゴリーで意味があり、撥水が弱いから駄目!撥水が強いから良い!!等はありません。

 

全ての撥水の強さに使い所が明確にあります。

 

逆に親水の場合は、親水と言う特性を最大限享受する意味、そして親水の基本特性として、弱親水、中親水、強親水と言うカテゴライズに意味がなく、【一択】として強親水で無くては意味が希薄となります。

微妙なる親水は実質的な結果も含め疎水側との判断=意味がほとんどない。

 

同時に、親水の場合、求める性能は親水化が100%と言う部分だけではなく、【水引き】と言う部分が関係します。

 

当然ですが、親水の場合はとして濡れ性が高まる事に成り、言い方が悪くなれば塗装面に水の膜がまとわりつきます。

 

当然、野外作業の場合は、まとわりついている時間は短ければ短いほど様々なリスクは軽減されますが、この部分の性能を【親水シャンプー側で求めてしまうと、そもそも親水化側で問題が出てしまうので求めることは十八番違いとなり、この部分はベースに入れているコーティング剤で調整】を行うことが基本となります。

申し訳御座いません。このお話、初心者の方には難しいかもしれません。分からない場合は個別にお問い合わせ下さい。

 

ですので、親水シャンプーの親水化レベルの強さのポイントとしては、【強親水の枠の中で、作業者の任意で親水化を変化させられるバランスでの弱さで作る事がキモになります。

むしろこれを無視して親水化力だけを求める事は簡単です。←ケミカルは弱く作るよりも強く作る事は簡単な事が多くなります。

 

要するに、私共PRO職人からしたら、自分の意思でコントロールが出来ないケミカルは予期せぬ結果を招いたり、【再現性】と言う部分を濁してしまう為、好みません。

特にメンテナンスを含めて継続してその車を見る場合こそ、イレギュラーは出来るだけ排除して常にフラットで見れる作り込みをしなくてはなりません。

 

当然、これはDIYユーザー様にも当てはまりますので、如何にイレギュラーを無くすかと言う点が非常に重要になります。

 

そして、これらの様々な親水の特性を最大限生かしたものでなくては親水シャンプーの意味が無いと言う事が弊社の結論と言えます。

 

 

 

【何故、業務用カテゴリでの販売なのか?】

これは、ここまでしっかりお読み頂けた方であればお分かりの通り。

 

また、最後に記載をしますQ&Aを見て頂ければお分かりの通り。

 

正直に言えば親水剤は使い道が多く、何より親水化と言う意味を理解出来ていないと【大きな勘違い】をされてしまう可能性が高くなるからこと、オンラインストアのような対面で説明出来ない場で一般ユーザー様に販売することは向かないとの判断で販売をしてきませんでした。

この大きな勘違いと言う部分に関しましては、各種理由により、普段から画像あまり使わない弊社が画像付きで説明している時点で、それだけ誤解されやすい可能性があるからと言う部分をご理解頂けるかと思います。

 

しかしながら、今回ご説明をさせて頂いた事を理解して使用する事で、ケースに当てはまれば唯一無二のアイテムとして必須ケミカルとなります。

PRO業者からしたらREBOOTシリーズデポリン、そしてガードワックス除去剤と並んで鉄板と言えるほど好評となります。

一度特性を理解出来ればこれほど扱いやすいカテゴリのケミカルは無いかもしれません。

 

 

 

【Q&A】

よく頂くご質問を記載しております。

 

Q1:撥水剤のオーバーコーティング剤を施工したのですが、その後に親水シャンプーを使うとどうなりますか?ずっと親水のままですか?

 

A1:施工することで親水となりますが上記の通り、入れるオーバーコーティング剤の撥水力や定着力の強さ等によって、【親水化レベルや水引きレベルが変わる】事となりますので、メリットデメリットを理解し目的に合わせてお好みでセレクト下さい。

 

また、親水である期間に関しましては撥水成分と親水成分のパワーバランス等で異なり、基本的に数時間~数日となります。

最短ですと、施工後、数回水を流しただけで親水化がかなり弱くなるような場合も御座います。

 

例外として、塗装面の状態(塗装密度により成分残留率が高い)によっては、親水成分がそれなりの期間滞留することで、親水である期間が長くなる場合が御座います。

 

尚、親水成分が紫外線等の影響で落ちた後に撥水が復活するかと言うご質問を頂く事が御座いますが、オーバーコーティング剤の種類や元々の定着レベル等によっては、親水成分と同じタイミングで紫外線でやられてしまう事も多い為、完全復活にはならない場合が御座いますので、撥水を復活させたいのであれば適時にリコート頂く事をお勧め致します。

 

 

Q2:長期間親水状態を維持したのですが可能ですか?

 

A2:仮に中期~後期にかけて親水を維持したいと考える場合、ベースにBLAST硬化系コーティング剤を施工し、その後、本製品である親水シャンプーで維持して下さい。

 

BLASTはブラック塗装向け等として、撥水性能を求めて製作を行っておりません事と合わせ、撥水持続力を持たせておりません。

 

この為、親水シャンプーでの親水化の影響を与えやすくなりますのでBLAST+親水シャンプーのコラボがお勧めとなります。

 

 

Q3:親水シャンプーに弱点はありますか?

 

A3:このご質問、非常に重要となりますが親水シャンプーは読んで字のごとく、水が存在しないとその効果を十分に発揮する事が出来ません。

※ミニバン形状のリアガラスに親水コーティング剤を施工したことがある人はよく分かるかと思います。

 

この為、商品ページの使用方法記載の通り、最後の水流しに十分な水量を用意出来ない場合には親水シャンプーの役割を完璧に果たす事は出来ません。

 

同様に、雨も塗装面の面積に広がるだけの雨が降らない場合は【親水と言えどもスポット的に水が付着する】結果となります為、恩恵を感じにくくなります。

 

 

Q4:上記説明以外にも何か有効な使い道はありますか?

 

A4:1つだけ追加で使用例をお伝え致しますと、弊社をご利用頂いておりますハイヤー業者様の鏡面ブラック塗装仕上げのアルファードは、艶出し剤により生まれる高級感ではなく洗車傷やコーティング施工傷、クロス傷を限界まで入れないで塗装本来の美しさで高級感を維持したいとのことで、Q2でお伝え致しましたBLASTと本製品である親水シャンプーで美しさを保っておられます。

BLASTは自然な艶が出ます。←商品ページの通り、施工方法で艶を高くする事も出来ます。

 

この様に、親水特性を理解されている方の中で、限界まで鏡面を維持したいと考える場合、ほとんどの業者様がBLAST+親水シャンプーの結論となります。

 

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