
いつも洗車用品専門店GANBASSをご利用いただき、誠にありがとうございます。
今回は、先日発売致しました窓ガラス用メンテナンス製品「GLASS SHINE」について、なぜ本製品を完全乾式仕様としているのか。
その理由と、窓ガラスに対する弊社の基本的な考え方を、セカンドブログとして出来る限り分かりやすくお伝えさせて頂きます。
と申しますのも、先日、お客様より次のような趣旨のご質問を頂きました。
「雨の日に、レンタカーの窓ガラスが油膜によって前方が見えにくくなった場合、応急的に濡れたままGLASS SHINEを使用することは出来ないのか。濡れた状態でも使用出来る他社製品と、どちらにするか迷っている」
イレギュラーにより、突然前方が見えにくくなった状況を想定された、非常に現実的なご質問だと思います。
その上で、先に結論からお伝え致します。
GLASS SHINEは完全乾式専用となります。
雨天時や、ガラス面が濡れている状態では使用出来ません。
これは単なる施工方法の指定ではなく、安全運転に直結する窓ガラスに対する、弊社の考え方そのものとなります。
まず、大前提として弊社では、カーディテイリングを何を行っても自由な趣味の世界だとは考えておりません。
塗装面を保護する上で、最初の状態を守ることを目的とする以上、塗装へ無駄な負担をかけないこと。
必要以上に塗装を削らないこと。
必要以上に強いケミカルを使用しないこと。
このように、絶対的に守らなくてはならない基本や原則が御座います。
ただし、今回お話をする窓ガラスは、塗装面とはシリアスさの種類が異なります。
塗装面に何らかの問題が発生したとしても、それだけで直ちに安全運転へ影響するケースは基本的に多くありません。
しかし、窓ガラスは異なります。
ガラス面に残っている汚れ。
施工した被膜。
拭き筋やギラつき。
ワイパーとの相性。
雨天時や夜間における光の見え方。
これらの一つが視界へ悪影響を与えれば、安全運転そのものに影響を及ぼす可能性が御座います。
そのため、窓ガラスに関して最優先しなくてはならないのは、強く撥水していることでも、水滴が気持ちよく飛んでいくことでもありません。
安全に前を見ることが出来る状態であること。
これが絶対条件となります。
当然、使用する製品や作業方法は、車両、ガラス、運転者、走行環境等によって変わる場合が御座いますが、最終的に求める答えは変わりません。
安全な視界が確保出来ていること。
窓ガラスに関しては、これ以外のものを優先することは出来ません。
では、なぜGLASS SHINEを完全乾式仕様としているのか。
雨や水分によってガラス面が濡れている状態では、現在のガラスの状態を正しく確認することが難しくなります。
油膜がどの程度残っているのか。
油膜以外の汚れが付着していないか。
以前施工された被膜が残っていないか。
施工後にムラ、拭き筋、ギラつき等が発生していないか。
ワイパーを作動させた際、実際の見え方に問題がないか。
このような確認を十分に行うことが出来ません。
濡れた状態でも、無理やり撥水被膜を形成するセッティングで作ることも可能では御座いますが、GANBASSでは窓ガラスへの施工を、
「施工出来るかどうか」
だけでは判断しておらず、
施工前の状態を正しく確認出来るのか。
施工後の仕上がりを正しく確認出来るのか。
そして、安全に走行出来る視界であることを確認出来るのか。
この確認まで含めて、窓ガラスへの施工だと考えております。
濡れたガラス面では、油膜や汚れの残存状態を正しく把握出来ないまま、作業を進めてしまう可能性が御座います。
また、施工状態が不均一となった場合、ワイパー作動時の違和感やビビリ、夜間におけるギラつきや光の乱反射等へ繋がる可能性も否定出来ません。
勿論、必ずこのような問題が発生するというお話では御座いません。
しかし、窓ガラスは安全運転に直結する部分。
視界を良くするために行った施工によって、反対に視界を悪化させてしまう可能性がある以上、安易に作業を行うことは出来ません。
視界に関係する以上、
「恐らく問題ないだろう」
「応急だから仕方がない」
このような判断を、弊社では採用致しません。
安全性を正しく確認出来ない状況では、新たな被膜を形成しない。
だからこそ、GLASS SHINEは完全乾式仕様としております。
また、MuMuu、MuMuu2、CURRENT等の商品ページでも繰り返しお伝えしておりますが、弊社では、窓ガラスを撥水させることが、そのまま安全運転性能の向上に直結するとは考えておりません。
撥水したガラスの方が見やすいと感じる方もいれば、水滴の動きや光の屈折によって目が疲れると感じる方もいらっしゃいます。
年齢。
近視や乱視。
眼精疲労。
その日の体調。
ガラスの取り付け角度。
雨量や走行速度。
昼夜の違い。
対向車や街灯の光。
ワイパーとの相性。
このような条件が複雑に関係するため、同じ撥水状態であっても、人によって見え方は異なります。
個人差があるからこそ、その人、その車両、その走行環境において、安全な視界を確保出来る状態へ確実に合わせなくてはなりません。
撥水が安全な視界確保に繋がるのであれば、適切な撥水被膜を選ぶ。
撥水によって目が疲れる、光が見えにくくなる、ワイパー作動時に違和感が出るのであれば、無理に撥水させない。
選ぶ基準は、撥水の強さでも、水滴が飛んでいく見た目でもありません。
安全に運転出来るかどうか。
見え方は人によって異なっても、最終的にたどり着かなくてはならない答えは一つ。
安全な視界の確保。
これに尽きます。
では、実際にレンタカーや代車等で移動中、突然の雨によって油膜が浮き上がり、前方が見えにくくなってしまった場合はどうすればよいのか。
まず大前提として、視界を十分に確保出来ない状態で走行を続けてはいけません。
安全な場所へ停車し、状況によってはレンタカー会社等へ連絡を行い、車両の確認や交換をお願いすることが最優先となります。
何らかの製品を使用することよりも先に、無理に走行を続けないこと。
これが命を守る上で最も確実な選択となります。
その上で、見えにくさの原因が油膜である場合。
油膜を残した状態で、その上から新たな撥水被膜を形成するよりも、まず原因となっている油膜そのものを除去する方が根本的な対応となります。
撥水被膜を追加して見え方を変える前に、視界を悪化させている原因へ直接対処する。
これが弊社の考える基本となります。
外出先での万が一に備えるのであれば、油膜除去剤であるGBS-Wを少量だけ、ケミカル専用の小型滴下ボトルへ入れて携行しておく方法も御座います。
点眼ボトル系の容器であれば携行の負担も少なく、安全な場所へ停車し、雨の影響を避けられる状況を確保した上で、運転席側の視界に必要な範囲をクリーニングすることが可能となります。
また、見えにくさの原因が、ワイパーゴムの劣化、内窓の汚れや曇り、ガラス自体の傷等である場合、油膜除去だけでは改善致しません為、
油膜によって見えにくくなっているのであれば、まず油膜を除去する。
ワイパーゴムが原因であれば、ワイパーゴムへ対処する。
内窓の曇りや汚れが原因であれば、内側を適切にクリーニングする。
その上で、本当に撥水被膜が必要なのかを判断する。
目の前に発生している症状へ安易に新しい被膜を追加するのではなく、先に原因を確認して対処する。
最後は必ずワイパーを作動させ、実際の視界に問題がないことを確認して下さい。
視界が改善しない場合は無理に走行を続けず、レンタカー会社や専門店等へご相談下さい。
以上がGANBASSの考え方となります。
勿論、弊社は窓ガラスの撥水そのものを否定している訳ではありません。
撥水によって得られる恩恵も御座いますし、弊社でも複数の窓ガラスコーティング剤を販売しております。
しかし、撥水は安全な視界を確保するための一つの手段であり、目的そのものではありません。
窓ガラスで最も大切なのは、水滴が気持ちよく飛んでいくことでも、強く撥水していることでもありません。
運転者が、確実に前を見ることが出来ること。
GLASS SHINEを完全乾式仕様とした理由も、全てはここにあります。
なお、最後にGLASS SHINEという製品名について少しだけ補足致します。
GLASS SHINEは、その名称の通り、MOMOSHINEやWHEEL SHINE等から派生したSHINEシリーズの一製品となり、SHINEシリーズには、対象面に付着した軽度な汚れを除去すると同時に、保護被膜を形成するという共通した考え方が御座います。
要するに、複数の作業を一つの工程にまとめることで作業時間を短縮し、日常的なメンテナンスへ取り入れやすくする。
GLASS SHINEにも、そのような時短性と施工性を持たせております。
しかし、作業工程が簡単であることと、安全確認まで簡略化してよいことは、全く別のお話となります。
とくに窓ガラスに関しては、
「手軽な製品だから、とりあえず施工しておけばよい」
「汚れを落としながら撥水出来る製品だから、ガラスの状態を確認しなくてもよい」
という考え方は成り立ちません。
GLASS SHINEは、作業工程を効率化する製品となります。
しかし、窓ガラスに必要な判断や、安全確認まで省略するための製品ではありません。
汚れを落としながら撥水保護を行える製品だからこそ、ガラス面を正しく確認出来る完全乾式で使用し、施工後の視界まで必ず確認する必要が御座います。
作業はシンプルに。
しかし、安全に関わる判断は決して簡略化しない。
窓ガラスには、製品のインパクトよりも視界。
撥水性能よりも、安全運転。
これは、GANBASSが窓ガラス製品を作る上で、絶対に変えることが出来ない基準となります。
何より、安全運転を。
その考えの下、GLASS SHINEは完全乾式仕様としております。
ご活用頂ければ幸いで御座います。
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