(お話の前に)
本来、艶に関してお話をする場合、光沢度、光沢感、光源色、物体色、反射率、輝度率や細かい言葉の定義がある等、かなり専門的なお話になり複雑になります。この事から、この場では簡単にご理解頂けるように、単純に目で見える輝きを艶と定義させてお話をさせて頂きます。
皆さんこんにちは☆
今回はコーティング剤の艶に関して、1つの側面からのみ、分かりやすく簡潔にお話をさせて頂きます。
尚、このお話を普通に話しをしてしまうと上記通り論文になりますのでこの場では説明が出来ません。
ですので、今回は『何故?と言う事に関してはあえてお話をしないで』ご説明をしていきたいと思います。
まず、カーディテイルにおいての艶と言う事象には大きく分けて2つの種類があります。
※後述しますが、本当は2つだけではなく更に細分化されております。
1つめ。
これはコーティング剤を施工した直後の艶の事を示し、例えば施工直後の成分残留性が高かったり、表面からの光の反射が強い場合。
2つめ。
これはコーティング剤を施工した後、洗車やケミカルを使用したり等、塗装を綺麗に維持する為に必要不可欠な作業を行ってた後にも残る艶の事を示します。
そして、一般ユーザー様側では多くの場合、コーティング剤の艶の評価に関しては前者である施工直後の艶が注目されがちではありますが、本来であればこの2つの側面において艶が高い事がより良い艶とされております。
※PROの場合はこれ以外にもメンテナンス剤との連動性やリコート概念&その塗装個々のメンテナンスプラン等が加わりより複雑になります。
続きまして艶を評価する上で極めて大事な事として、塗装密度が御座います。
例えば、同じ車種、同じ年式、同じカラーだとしても、1台は艶が出るのに、もう1台は艶が出ないと言う事が往々にして御座います。
この理由も大きく分けて2つの理由があります。
※下地処理の差等は割愛致します。
1つめ。
塗装密度が低く、成分が飽和しない為、艶が出ないと感じる。
2つめ。
塗装密度が高く、成分粒子、使用溶媒の種類によって浸透定着が悪い為、艶が入りにくく出にくい。
※その塗装に対して成分粒子、成分浸透率のマッチングが取れていない。
これを分かりやすいところでお伝えしますと、先日発売をしたG-grossですが、シルバーとゴールドは基本的にゴールドの方が艶が高くなります。
しかしながら、使用している成分による差により、塗装状態によってはシルバーの方がゴールドより艶が高くなる事があります。
※同じ理由で、リキッドもノーマルとプレミアムでも艶が逆になる事があります。←施工技術でも異なります。
要するに、カーディテイルの艶と言う事象に関しては、施工する塗装の密度とコーティング剤の成分との相性があり、同時に艶の定義に関しては施工直後と施工後、時間が経過した後の艶を含めた総合評価が必要となります。
特に自動車用コーティング剤に関しては、施工直後と施工からしっかり定着した後では艶や撥水が変わる為、実際にどのタイミングで正しい評価をするのか?
これは、そのコーティング剤の特性にあった気温と湿度で検証しなくてはなりません。
更によく初心者の方がやってしまう過ちとして。。。
ボンネットの右側と左側で別々のコーティング剤を施工してどちらが艶が高いか検証しててみました系の簡単な実験のお話となりますが、【艶の差が歴然である製品での比べ等は例外】と解釈出来る場合もあるものの、基本的にNGとなります。
この理由、照明設備関連の方であればお分かりかもしれませんが、光源からの距離が変わる時点でその対象物は同じように見えなくなってしまいます。
特に野外での検証であったり、室内だとしても光源が一定ではなかったり、光源の位置を細かく調整出来ない環境では全くお話にならないほど結果が変わります。
※照明の種類によっても大きく異なります。基本的にLEDでの判別はお勧めできません。
要するに全く同じ位置で全く同じ角度と距離で判断しないと見え方が大きく変わります。
※当然、見る側の立ち位置も全く同じ位置にしなくてはなりません。
更に更に申し上げますと、例えば【成分残留性が高いコーティング剤】の場合ですと、施工した後のクロス拭き取りによってクロス筋が生まれます(これをクロス傷と勘違いされる方もいますが)。
※白濁の斑もそれを染みと判断される方もいますがそれは成分残留となります。
当然、クロス筋が出来るレベルの成分残留性である事から、これを他のコート剤と正しく比べて判断するには、その成分の余剰分を落として同じ条件にしなくてはなりません。
そうなりますと、そのコーティング成分を落とせる適切な溶媒を、計算しながら用いて落としていかなくてはなりません。
しかしその製品の調合に関してはメーカーの人間しか知り得ませんので、通常、一般ユーザー様の場合は適切な溶媒選択すら行う事が出来ません。
続いてこれらに合わせ、施工時のコート剤の使用量、プレッシャーレベル、ワイプレベルと、艶を定義する上で重要なファクターは沢山御座います。
今回は全て説明すると長くなるので今回はこの辺りに致します。
さて。。。
この続きに関しては2021年12月の会員ブログに続く形となりますのでこの場では割愛致しますが、何故今回この様なお話をさせて頂いたのか。
それには様々な理由があるものの、一番の理由は今回G-grossシリーズを販売したことに御座います。
※キャンペーン品のダブルグロスも含め。
商品ページに記載の通り、基本的にワックスの世界観に関しては艶と言うファクターが欠かす事が出来ません。
同時に、G-grossのシルバーとゴールドの商品ページに記載をさせて頂きましたが、ワックスは基本的にMT操作となります。
要するに、ただ単に塗ってお終いの製品ではありません。
施工者の技量によって結果に大きな違いが生まれる。
だからこそ楽しいのがワックスの世界です。
ですので、製品を生かすも殺すも。
施工者の技量によって全てが左右され、仮にワックスの斑やら、耐久性等を論じている時点でそもそもワックスに手を出すべきではないとすら言えてしまう世界なのです。
ですが、今回、G-grossシリーズによって初めてワックスと言う世界観に触れた方もいらっしゃるかと思います。
そんな方への弊社からのメッセージとして、艶に関する基本中の基本だけお伝えをさせていただいた次第で御座います。
G-grossは天然ワックスの艶を越える為に制作を行いました。
測定器、そして目で見る主観。
施工方法に差が生まれる場合もゼロではありませんが基本的に全てにおいてクリアされております。
言ってしまえば、最強の艶を出す、硬化系であるBETAより艶が高い結果になる事もあります。
※そもそも上記で説明した艶を更に細分化すると更に外艶と内艶があり、硬化系は密度UPが主旨となりますので基本は内艶となりますので、あくまで初見の艶のお話となります。←あえて外艶にする場合もありますのであくまで基本として。
ただし、上記記載内容や商品ページ内容が理解出来ていない場合ですと、同じような結果になりにくい場合があります。
また、カスタマイズしてナンボの世界がワックスでも御座います。
今回、詳しくはあえてお伝え致しませんが、BP-MIXに少量のプレミアムを添加することで高い艶が出たり。
※多すぎると逆になる場合も。
更に、一番格安となり、一番艶が低いと思われやすいノーマルリキッドが実は極めて撥水が高く、同時にカスタマイズ出来ない初心者の方であれば実は一番艶が出やすい等。
※塗装状態や施工方法で変わります。
創意工夫で結果が大きく変わります。
そして、最後に1つだけお伝え事項が御座います。
上記を見てユーザー様がどう思われたのか?
それを今この場において窺い知る事は出来ませんが、仮に【面倒くさい】と思われた場合。
それが天然ですので天然の使用は諦めて素直に科学の結晶であるBP-MIXやHAZEを施工下さい☆
※商品ページ記載の通り、仮に結果は無視して、そのブランド品を使っていると言う自己満足を楽しみでのあればこれは当てはまりません。大変失礼致しました。お好きな製品をご使用頂ければと思います。
※HAZE、特に多層皮膜施工等、惚れ惚れするほど優秀となります。
例外も御座いますしある程度のマニュアル操作も御座いますが、誰が何処でやっても、常に同じ結果を出しやすいのが科学コーティング剤となります。
ですので、仮に細かい事を考えて施工なんて出来ない!!
そう思われる場合は、下手に天然に手を出すべきでもありません。
※ノーマルリキッド程度なら手軽に楽しめますしGグロスシルバーは100%科学ですのでお勧めです。
簡単に高い艶を出せるBP-MIX。
そしてそのBP-MIXを越える艶を出す事が出来る2021年度末のキャンペーン品であるダブルグロスを使用することで十分にワックスとはベクトルが異なる艶を楽しむ事が出来ます。
※ワックスの世界は上記記載の内容の通り、施工後に洗車をあえていれて残留量を調整するような作業が普通の世界となりますので、仮に私共PROと同じレベルでワックスを活用する場合、かなり複雑になります。←因みに弊社が2017年迄に業者向けで販売していたワックスマニュアルは細かい文章で計63ページにもの分量があります。現在、2020年に販売をした天然ワックスと掛け合わせることも可能なDSEARCHERとの組み合わせも含め、新しいマニュアル製作計画を模索しております。
以上、あくまで最表面の触り程度で御座いますが、艶に関係することをお話させて頂きました。
何かしらのご参考になさって頂ければ幸いで御座います。
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