コーティング、研磨、洗車の達人!GANBASS店長セカンドブログ!

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ムートン?スポンジ?ファイバー?洗車に何がベスト?

皆さんこんにちは☆

 

今回は、兼ねてからご質問が非常に多いご質問であるこれ!

 

【洗車にはムートン?スポンジ?マイクロファイバー?洗車に何がベスト?】

 

 

これは、個々の主観も入ると様々な答えがあるので、一概に何がベストであるのか?

 

それを私が決め付けることは出来ませんので、あくまでPRO職人として毎日塗装面と向き合っている立場として。

とは申しましても塗装の事を優先した場合、既に答えはきまっております。

 

スクラッチレスクロスを再販売するこのタイミングとして、次期洗車マニュアルの内容等に被らない範囲内で簡単にご説明をさせて頂きます。

 

では話がややこしくなる前に。

 

先にPRO職人の立場としての答え!

 

ズバリ!

 

私は、洗車を行う中の95%はスクラッチレスクロスを使用し、残りの4%がスポンジ、そして残りの1%が羊毛のムートンとなり、使い捨てに成りかねない足回り等を除けばスクラッチレスクロス以外を使うことはほとんどありません。

 

 

ではスクラッチレス以外のムートン、スポンジに関して、特にムートンに関しては否定色が強いからこそあえて、通常よりも掘り下げて私の見解をお伝えしたいと思います。

 

では早速、ムートンからとなりますが!

 

上記通り、私の場合ムートン(羊毛)を使用することはほぼ100%ありません。

特定の条件で使うこともありますのでそれは後述致します。

 

 

理由はザックリ言って2つあります。

 

 

先ず最初の理由は【洗車傷が強く入ること】。

 

PROの方であれば特殊照明等で傷の入り方を見ていることから、周知だとは思いますが、羊毛は塗装を研磨するウールバフと同じ素材でありマイクロファイバー繊維より明らかに洗車傷が増えてしまいます。

 

では、何で羊の毛であるムートンは、洗車傷がマイクロファイバーよりつき易いのか?

 

漠然とムートンは洗車傷が入りやすいと言われても、納得されない方もいると思いますので、ここで簡単に羊毛に関してお話をしてみようと思います☆

これはPRO講習内容で勉強する1項目なので本来はブログで書けない内容なのですが、全部は書けないにしろ今回だけは説明上、ある程度は具体的に書かないとなりませんのでお許しを。。。☆

 

 

先ず、羊毛は幕末頃に入ってきた繊維であり、日本では比較的新しい天然繊維として、今も広く使用されており、特徴としては毛は細く、そして長く、またクリンプと言うちぢれがあることも含め、加工品としては最適な素材、またモデルとなっております。

 

そして、いきなり核心のお話となってしまいますが、このクリンプと言うスプリングのようなちぢれや、毛の表面を覆うスケールと言う鱗のような表皮によって物を引っかける力!

 

即ち、これらによって摩擦力がUPする特性上、汚れを良く落としてくれますがその半面、逆に塗装への攻撃性も高いと言えます。

 

 

また、羊毛は基本分子構造としては親水基を多く含んでいるので、本来は親水性であるものの、表皮である鱗(スケール)が脂質を含んでいることから、毛の表面が撥水性となりますことが、水をかけたその瞬間に水を弾いている理由でもあります。

 

ただし!!

 

これは皆さんご存じだと思いますが、羊毛は天然素材の中でトップレベルで吸湿性が高いですよね☆

表皮であるスケールに微細孔があり、水滴は弾くけど水蒸気は通します。

 

と言うことは、水蒸気や一定以上の水分等との接触により水分は毛の内部に取り込まれることになります。

 

そして面白いことに、羊毛は毛の内部に水分を取り込むと内部成分の親水レベルと表面の親水レベルが異なることから膨潤度に違いが生まれ、その結果として表皮であるウロコが開く構造になっているんです!

 

 

そして表皮である鱗(スケール)が開いている状態。。。

 

イメージとしてはイバラのムチ!

 

要するに、羊毛は水分を含むと、毛がイバラのムチのように変化するのです!

 

イメージできない人もいるかもしれませんので、簡単ですが、分かりやすいようにイメージ画像を書いてみました!

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↓ 最初はモフモフの羊毛

 

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↓ この羊毛に水をかけると。。。

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羊の毛はイバラのムチに!!!

 

 

そして、当然ですが羊毛の1本1本がイバラのムチ状態であれば少しの動きによって毛同士が絡まりあいます。

 

そしてこのイバラのムチ同士が絡まった状態!

 

これをフェルト化と言うのですが、このフェルト化に変わることにより羊毛は更に汚れを擦り落とす力はUPする反面、当然ですが塗装への攻撃性も比例して高くなります。

 

このことから!

 

関連することですが、研磨バフに何で当店のウールバフが。。。

 

って話が変わってしまいますね(汗)

 

ウールバフのお話は今度にして、例外もありますが、これらのことが私がムートンを洗車で使用しない1つ目の理由となります。

 

 

 

 

では2つ目の理由として【使用出来るシャンプーが限られること】

羊毛であるムートンはケラチンと言うたんぱく質で出来ており、基本的に中性以外のシャンプーを使うことが出来ないので、アルカリ性や酸性と言う欠かすことが出来ないシャンプーが使えません。

 

当たり前ですがアルカリと酸性が使えない時点でPROの現場ではお話にすらなりません(汗)

ケミカルが使えないので作業が全て摩擦と言う研磨になってしまいますので、ただでさえ薄い塗装がどんどん薄くなっていき、またどんどん低密度化してしまいます。そして当たり前ですが最強と言われるコーティング剤でもこれを補うことは全くもって出来ません。

 

 

非常に大事なことですので良く聞いて頂きたいのですが、この時点で確定として言えることがあります。

 

 

ムートンとは羊毛の力だけで汚れを削り取る。

 

要するにケミカルによる分解除去をそもそも考えていない製品であると言えます。

 

 

これって非常にもったいないと言うか非効率であり、総じて素材に優しくないと言えてしまいます。

 

そもそも最初からケミカルを使用すれば、分解除去、また分解できないにしても軟化させてあげることで、少しの力で汚れを落とせますし、何より洗車傷も少なくなりますので、本来であれば最小限のダメージで済む方法を選ぶに越したことはありませんので、無理やり力だけで汚れを落とそうとする必要性は全くありません。

 

これは洗車マニュアルに書いてあることですのであまり言えないのですが、言わばカーディテイルとは単純な引き算の世界です。

ケースによって足し算と解釈できる世界もありますが数%レベルです。

 

洗車にムートンを使うと言うことは、その単純な引き算の世界でいきなり大きく数字を引く行為。

 

ダーツをやっている人なら凄く分かりやすい例えで申し上げると!

 

カーディテイルとはダーツで例えると、ゼロワンゲームの間逆で、スローは必ずしなくてはならないのだけれどけど、出来るだけゼロにしないゲームであると言えますので自ずと投げられる場所は決まってきます!

 

要するに1に投げ続けることになり、仮にゼロワンゲームを301からスタートしたのであれば301回スローが出来る。

 

301回を1に投げ続けてゼロになった時は塗装が死んだ時となります。

ゲームになりませんがアウトボードに投げ続ければ塗装はダメージも入らなければ塗装は死にません。そしてこれを限りなく狙う目的の、当店洗車マニュアルやスクラッチレスクロス等です。

 

ですのでいきなりブルや20T=ムートンを出すことは、カーディテイルの世界では本来ありえないことになります。

 

また、ダーツ以外で例えるのであれば。。。

 

薬を飲んで治る病気なのに、わざわざ手術を選ぶ。

 

薬を飲むことも手術も体に良い訳ではありませんので、仮に同じリスクを負うならどう考えても低リスクを選びますので普通なら手術を選ぶ必要なんて微塵もありませんよね(汗)

 

これらのことから、私の場合ですと、実質使用率が1%程度とムートングローブを使用する比率は限りなく少なくなります。

 

 

因みに、上記で酸性も控えろと記載はしておりますが正確に申しあげますと、羊毛は製造の段階の1つの化炭処理として酸を用いること、染色でも酸及びHPによる染色速度調整もありますので酸に関しては極端でなければそこまで心配しなくてもOKです。むしろ綿より全然強いです☆

 

ただしアルカリは確実にNGですのでご注意下さい!
当店の酸性シャンプーは基本使えます☆

 


また、どうしてもムートンを使いたいとの方がいるのであれば。

 

当店販売の羊毛であるウールバフをムートン代わりに使用すると、非常に使いやすいので研摩を前提としているようなケースであり、尚且つ塗装への傷を気にしない、また傷が入ったとしても汚れを無理やり削り落とさないとならない場合や、ケミカルが使えない塗装で汚れを落とさなくては成らないケース、またこれも講習者情報なのであれですが。。。○○の加工テクニックを利用して○○の時であれば、スクラッチレスクロスより早く洗車を終えることが出来ますので当店ウールバフにて洗車をしてみて下さい☆


市販されているムートングローブのように無駄に大きく、無駄に手がズレることなく、またムートンより毛抜けが数倍も少なく快適に洗車できます☆

 

当たり前ですが研磨に使用するウールも洗車に使用するウールも基本的に同じオーストラリア産のメリノ種ですので一切の心配は無用です☆

 

因みにムートングローブの場合、手を入れると中でグローブを握るように掴まないと、ズレて扱い難い反面、握るとムートンを塗装面に対してフラットに当てることが出来ないので更に洗車傷が増えてしまいます。

 

そうなると、スピードアップしてムートンを操作する必要が出てくることから、まともに塗装面を確認出来ない&瞬発力を使った、傷を沢山入れてしまう洗車方法になってしまいます。

 

因みに、某ナンチャッテPROの多くがこのやり方で洗車をしておりますが。。。あんな洗車したら傷だらけになり、取り返しが付かなくなることから、もしそんな洗車を当店のスタッフがしてしまったら。ありえないお話ではありますが一発でクビになる。

 

そんなレベルの失態とも言えます。

そもそも当店だけではなく、名だたる日本のトップPROで明確な理由がある特殊なケース意外でムートンで洗車している人間は見たことも聞いたこともありません。

 

 


次に、スポンジですが、スポンジに関しても基本は同じ考えです。
特に研磨をされている方であれば新品のウレタンと使い古しのウレタンでは塗装への当たりに雲泥の差が出ることから根本的なこと知っているかと思いますが、総じてマイクロファイバークロスのほうが塗装に優しく傷の原因になりにくい。

 

また、スポンジの構造的に、塗装との接触面の当たり面が広い、要するに逃げが少ないことから、一切汚れていない塗装面を滑らすのであればマイクロファイバーとそこまで大きな差が生まれないと判断できる場合もあるかもしれませんが、野外の車で全く汚れていないと言うことはほとんどなく、また、スポンジは厚みがあり、スポンジの構造にもよりますが一度中に砂が入り込んでしますと汚れを出しにくい事などの問題もあります。

 

 

しかしスポンジの場合、価格が低価格であることから、タイヤや下回り専用として、使い捨てでの使用になる比率が高いケースであれば、コストパフォーマンスは良いかもしれません。

私の場合、主に使い捨てとなる、タイヤやホイールベース内、また完全なる下回りの等にスポンジを使用します。

 

 

以上、好みの問題やコストの問題等もあるかもしれませんが私がスクラッチレスクロス以外をしない理由をご説明させて頂きましたが。。。

 

基本的に優先すべきは適材適所です!

 

少なくとも新車や高年式車、またコーティング施工車に関しては適材適所としてスクラッチレスクロスを強制してでも使ってほしい、これが私の本音となります。

 

是非ご参考になさって頂ければ幸いです。

 

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